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SYU's TraveLog.
登録08.01.25
3日目・エッフェル塔到着!!
「到着!!」
うれしそうにエッフェル塔を・・・真下のアングルから見上げる光君。
「・・・ってかこの角度ビミョー・・・」
基本的にこの手のタワーは、遠くから見るかてっぺんから下を見下ろすかするのが一般的だろう。真下から見上げてもそれほど面白くない。
もちろん塔自体の高さはよくわかるのだが・・・
「どうする?のぼる?」
「お金かかる?」
「てっぺんまでのぼると4000円くらいかな?」
はい、大間違いです。
1F 4.8ユーロ
2F 7.8ユーロ
3F 12ユーロ
です。エレベーターで。てっぺんまで行っても1700円しないくらい。エッフェル塔の頂上からはパリが一望できる。それだけでも一生心に残るであろうその光景を・・・
「却下却下!!」
見事にスルー
「うーん、エレベーターでのぼれてもねぇ・・・」
土屋先生も興味なさそうだ。
が、しかし。
二人は気づいていなかった。
料金表に『階段:4ユーロ』という表記があるのを。
階段では2階までしかのぼれないのだが、土屋先生がこれに気づいていたら光君を引きずってでものぼろうとしたに違いない。
危うし、光君。
「とりあえず眺めるだけ眺めていくか?」
「うん、そうする。」
土屋先生の提案にうなずく光君。
しばし塔を見上げる二人。
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・ツッチー?」
「なに?」
「下から見てて楽しい?」
「・・・が・・・がんばれば・・・」
塔を真下らから見てて楽しい人はあまりいないのでは?
「いや、ってーかあっちから見ようよ!!」
ごもっとも。
二人はエッフェル塔をくぐって広場へ。
「うーん、やっぱりこっちからの眺めの方がいいね・・・って光君?」
エッフェル塔を見て感慨にふける土屋先生を横目に、光君はもう移動を開始する。
「もういいっしょ?行こうツッチー。」
「あ、おい、ちょっと?」
光君は返事も待たずに自転車を走らせる。
光君、は本当に観光してるつもりがないのか?
「次はどこへ?」
「リヨン駅」
「・・・」
一瞬、太陽の光を浴びてきらきらと輝くセーヌ川に目を奪われていた土屋先生は光君の言葉を理解できなかった。
「・・・は?」
「だーかーらー、ガラ・デ・リヨンだよ。ベネチア行きの列車乗るでしょ?」
「いや、それは乗るけど?」
『観光はもう終わりのなのか?』と土屋先生が口にする前に、光君は走り出してしまう。
光君の観光気分の足りなさに一抹の不安を覚える土屋先生。もちろん『修行』という名目ではあるのだが、ここまで観光と無縁でいるのもどうだろう?そんな土屋先生の不安を微塵も感じず、光君はひたすら前に進む。
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