SYU's TraveLog.


登録07.07.06
初日・韓国⇒パリ、シャルル・ド・ゴール空港 試練の予感


無事韓国到着。
まぁ空路でトラブルがあるというのも稀な話ですがね。
実は航空券の手配(By土屋先生)をする際、パリから入ってプラハから出てくるという行程に対応できるのが、大韓航空・アエロフロートくらいしかなかったのだ。
コストさえ許せば、KLMやオーストリア航空、エールフランスなどさまざまな選択肢が取れるのだが、今回は予算がぎりぎりなので大韓航空をチョイスした。
大韓航空はヨーロッパの3都市(ローマ・パリ・プラハ)を発着に選ぶことができたので、今回はパリinでプラハoutという形をとったわけだ。
ちなみに、この プラハoutという選択肢は、光君が 『絶対、何が何でもプラハは外せない』という強い意志に基づいて計画された。

『絶対、何が何でもプラハは外せない』

この言葉が後に彼の首を絞めることになるとも知らずに・・・



そして韓国の空港での乗り継ぎ。
順路に沿って歩いていくと大きく『Transfer』の看板が。

この順路に沿っていけば乗り継ぎができる・・・などというわけではない。
この乗り継ぎ口は、『全ての乗り継ぐ人たちに共用』のゲートであって、光君の乗ってきた飛行機専用というわけではないのだ。
そのことに気づいた光君、土屋先生を振り向いて口を開いた。

『ツッチー、これってどっちにいくの?』

それに対し土屋先生は冷ややかな目で

『・・・俺を連れて行くんじゃなかったのか?』

光君にとって最初の難関だ。


とりあえず何かないかときょろきょろ探す光君
そして見つけた乗り継ぎ案内板。

『ツッチー、なんか乗り継ぎ4時間後みたいなんだけど』

待ち時間の多さにちょっと不安げな光君。

『おお、そうか。じゃあ空港の中でも見て回るかな?』

振り向いた先にはものすごく上機嫌の土屋先生がいた。
思いのほか光君の動きがよかったらしい。
光君、めでたく第一関門突破!!



待ち時間の4時間を消費するため、空港内を散策する二人。
まずは次の便の出るゲートを確認しに行くという光君、なかなか板についてきたじゃないか。

そして発見したのは

・・・Lotte?
ロッテってあのチョコレートの?
ロッテリアのロッテ?
何で韓国の空港内に?
なんて二人が思ったかどうかは別にして、ロッテってのはもともと韓国の企業なんだそうな。
かのペ・ヨンジュンがこの当時ロッテのイメージキャラクターをしていたとか。



ゲートの確認を終え、次に二人が向かったのはレストランや免税店が軒を並べているところ。土屋先生はインターネットカフェに興味津々。彼はネットジャンキーで、常にネットにつながる環境がないと落ち着かない様子。
もちろん彼は世界中(人間の住むところ限定)のほとんどの場所でネットにつながる装備を常備しているが、やはり高速な通信環境を求めて動こうとするらしい。しかしそれ以外にも何かの意図がある模様。



そして二人が見たものは
飯。
それも結構安い。
5000ウォンから6500ウォン。
日本円にしてわずか500〜600円程度だ。
空港で食べられるものの値段としては破格である。


光君  : 絶対帰りに、少しだけお金余らせて食べにこようね。
土屋先生: そうだね、このくらいなら残るだろう。

二人の意見は見事に一致。
帰りに何を食べるかで熱く語り合う二人。

おいおい、土屋先生、あなたたしか光君にネットで情報収集させる目的とかあったのでは?



そうこうしているうちにもう出発の時間。
時間が経つのは早いものですが・・・お二人とも食べ物を見続けてこの時間でございますか?
何はともあれ出発の時刻。
いざ、飛行機の中へ。



機内ではとくにトラブルもなく、二人は2回の食事を平らげ、鉄道パスについてきた、トーマスクック(ヨーロッパ全域鉄道時刻表)とにらめっこしながら、パリからの行程を計画していた。

光君  :ねぇツッチー、入国審査と税関で1時間かかっても、シャルル・ド・ゴール空港からの直通でサン・マロまで行けば、ユースホステルで一泊して、次の日の朝に海岸沿いを自転車で行けばモン・サン・ミシェルまで昼にはつけるんじゃないかなぁ?
土屋先生:そうだね、うまく行けばそんな感じになりそうだよね。そういえば、 サン・マロ以外のホテルとかって調べてあるの?
光君  :えっと、ベネチアはツッチーが知ってるって言ってたし、後はできるだけ夜行で行く事にするから。チェコは物価安いから平気っしょ?
土屋先生:うんうん、そうだねぇ。うまくいくといいねぇ。
光君  :でね、パリからベニスにユーロナイトが・・・

夜行列車でいかにうまく乗り継げるかをうれしそうに話す光君。
しかしこのとき彼は、土屋先生が薄笑いを浮かべて自分を見ていることに気が付かなかった。

そう、この時既に彼は大きなミスを犯していたのだった。



光君  :あ、見て見てツッチー、あれ飛行機だ。飛んでる飛行機が併走するって珍しいんだよ。
土屋先生:へー、そうなんだ。俺もあんまり見たことなかったなぁ。
光君  :幸先いいなぁ俺達。
土屋先生: ほんと運がいいなぁ俺達は・・・

土屋先生、毒吐いてます、毒。ちょっとはお手柔らかにね?
そしてここから、光君の 本当の旅が始まる。


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