SYU's TraveLog.


登録07.07.27
2日目・Pontorson⇒モン・サン・ミシェル


Pontorsonからモン・サン・ミシェルまでは比較的平坦な道程。
海岸に近いこともあってか、自転車の持ち味を100パーセント生かしきる事で二人は比較的楽に行程を消化して行く。

あいもかわらぬ風景の中をとろとろと進む二人。肥料の匂いも気にならなくなり、周りの景色に目を向けられるようになった光君の前に鳥と女性の絵の描かれた看板が。鳥をお腹のところで抱える女性の絵は、まさにヨーロッパという雰囲気満点だ。

「・・・平和だねぇ・・・」

そう言って つかの間の平和をかみしめる光君。

「・・・ほんとかよ・・・書いてある文字読んでみな。」

冷静な突っ込みをいれる土屋先生。言われるがままに看板の文字を読む光君の顔色が変わった。

フォア・グラ


フォア・グラというのは極限まで太らせたガチョウの肝臓を加工して作られる。先程まで笑っているようにとることもできた鳥の顔は、今は顔面蒼白に見える。

「・・・なんか絵がのどかなだけに余計にかわいそうに見える・・・」



フォア・グラ工場(?)を通り過ぎた二人は再び走る、走る、ひたすら走る。
平坦な道だとはいえ、距離があれば疲労もたまる。全く変わらない周りの風景にいらだちをおぼえはじめた光君。その前に現れたのは・・・

牛100%


小さな牧場(というか柵があるだけなのだが)の中にはねっころがる牛が数頭。まことにのどかなこの風景に

てめぇらのんきにねてんじゃねぇよ!!

何が気に食わないのか叫ぶ光君。

「・・・」

モーとすら言わない牛さんチーム。
しかしそれでも続く光君の理不尽な言葉。

きこえねぇのかっ!!

聞こえていたとしても理解はできないだろう。そもそも牛が寝ているの自体は悪いことではないのた・・・いや、むしろその方が自然なことも多々ある。



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