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SYU's TraveLog.


登録07.07.19
2日目・Pontorsonで休憩


たどり着いたPontorson。まずはここで一休み。

直線距離にしてほんの10キロ程度の距離を泣きそうな顔で走破してきた光君。たどりついたPontorsonは彼らの心のオアシスだった。
いかにもヨーロッパという町並み、道路はなんと石畳だ。

ヨーロッパに来た。まさにここはヨーロッパ。

テレビの中でしか知らなかった世界をじかに見る。そんな感動をかみしめる光君。



・・・が、メインストリートに出た瞬間その感動は消し飛んだ。

工事中

二人の目の前にあらわれたメインストリートは舗装工事の真っ只中。

「つっちぃ・・・」
「・・・まぁ・・・こんなこともよくある。」

『現実』という言葉が光君の頭に張り付いた。確かに石畳よりはアスファルトの方が交通の便はよいのだろう。ヨーロッパの田舎街であっても近代化の波は避けられないようだ。

光君はテレビの中でも見ることのなかった現実知った。



しかしこんなことでめげてはいられない。二人には重大な仕事がある。

栄養補給 水分補給

疲労が蓄積している光君は、これからの行程を乗り切る活力を得なければならない。この時光君は、 生きるために食うという認識を新たにした。誰の手助けも無い今、自らの不調は即リタイアへとつながり、リタイアした彼を助けてくれる者は・・・おそらくいない。リタイアした後ボロボロになるまではいずり回れば土屋先生が助けてくれるのだろうが、恐らく本物の地獄を見ることになるのだろう。なんとしても短時間でコンディションを回復しなければならない。





で、とりあえずは庶民的なスーパーへと入る二人。
そして二人が見た物は・・・

「安い!!」

見事にハモる二人。しかしそれもそのはず、1.5リットルの水がわずか0.55ユーロ。約80円である。これでもかというくらい水を消費する土屋先生はハレルヤでも歌いそうなご様子。パリでの値段が冗談に思えてくる。約6分の1だ。一つの国でここまで物価が違う物なのか?



日本では『やせる水』として一躍有名になった『コントレックス』も0.86ユーロ。ここでかなり本気でなやみ始める土屋先生。普通の人ならば取るに足らないこの差も、彼にとっては死活問題だ。一日の水の消費を6リットルにおさえ、その半分を原地の水道水で確保したとして一週間に消費する水の量は21リットル。安い水を買えば1000円程度で済むが、コントレックスを飲むと600円増しになる。そこで真剣に考え始めてしまうほど今回の旅は厳しい旅なのだ。

「・・・っ」

断腸の思いでコントレックスを手にとる土屋先生。『日本で買うよりは断然安い』からという理由でコントレックスを二本。光君は安い方の水を一本。



そして会計の時、光君は流動性のデザート(?)を手にしていた。お値段0.78ユーロ。日本の子供が食べるプリンのような形の容器に入っていて4つ一組だった。土屋先生も水でぜいたく(?)したので文句は言わない。

外に出て早速チョコレートババロアのような物を食べようとする光君。しかしスプーンが無い。仕方なくすすりまくる。
横でそれを見ながら水をがぶ飲みする土屋先生。見る間に1.5リットルの水は半分になる。残り2.3リットル。

しかし二人とも昼食は買わなかったようだ。

実は・・・この時二人には昼食に食べる物を心に決めてあった。

そのためPontorsonでの休憩は最低限の回復のみを考えて、できるだけ消費する金を抑える形となった。光君がチョコレートババロアを選んだのも、『低価格で高カロリーなもの』の候補として最も有力であったからだ。自らの限界に挑戦し続ける旅はまだ始まったばかり、消費カロリーにまで気を使わなければならないこの旅は・・・まだまだ続くのだ。



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