SYU's TraveLog.
登録09.03.14
4日目・ニース出発
手馴れた様子で自動改札(自由改札?)をクリアする光君。
もうこのレベルでミスを犯すことはまずないだろう。
着実に旅人レベルがアップしている光君。
自転車を転がしながら駅のホームに入っていく。
駅のホームに入ると、まだ電車は来ていない。
しっかりと時間に余裕を持って行動できている証拠だ。
土屋先生:結構時間があるな・・・もう少し海にいても良かったかも?
光君:いや、その少しが命取りっしょ。
土屋先生:まぁ確かにそうね、少しくらい命取りでも良いのだけど。
光君:いやいやいやいや!!人生は安全第一だよ!
土屋先生の言葉に思い切り首を横に振る光君。
そんなやり取りをしていると列車がホームに入ってくる。
土屋先生:さーて、早速ご乗車あそばせますか。
光君:ちょっと待って、行き先は・・・
列車の行き先は Basel SBBとなっている。
光君は注意深く列車の側面にある行き先表を確認し・・・
光君:あるある。この列車でOK!!
そして中に入ると・・・
土屋先生:おー・・・
光君:すげー・・・全面ガラス張り。
間違いである。窓は確かにでかいがガラス張りなのは左右だけで天井と前後はガラスではない。
光君:さすが一等席。
土屋先生:確かにこれは一等な感じだね。
土屋先生は普段鉄道パスを使わないので一等席にのることはあまりないのだ。
光君:うお、ツッチー、自転車置くとこが車両内にある!!
光君の言うとおり、自転車をマウントする場所が一等車の車内後方に確保されている。
土屋先生:さすがだな。自転車も一等席。
もちろん荷物置き場の一部に自転車を置けるようにしてあるだけなのだが、二人には 自転車専用スペースにしか見えない。
ちなみに、ヨーロッパの列車では、荷物を置くスペースはほとんど客席から見える位置にある。
スリや置き引きが非常に多いためだ。一瞬でも気を緩めたら次の瞬間には被害者である。
土屋先生の生徒の中には、このことを知らずに被害にあったものがいるのだが、これはまた別の話。
二人が予約した席を見つける
光君:あったあった。ちゃんと名前入ってるね。
土屋先生:夜行でこれ(予約)をやらないとすげー痛い目に会うから気をつけるんだよ。
めったなことでは助言をしない土屋先生の言葉。
座席の予約に関してははそうとうなトラウマがあるようだ。
・・・とこれもまた別の話。
出発のベルが鳴り、二人を乗せた列車は一路ミラノへと走り出す。
ここからしばらくは優雅に一等車で列車の旅だ。
大きく開いた窓から見える海が二人の疲れた心を洗うのだろうか・・・光君の心の傷にはしみるかもしれないが。
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