SYU's TraveLog.
登録08.03.17
7日目・ダイジェスト
朝起きてまず筋肉痛の光君。
昨日の土道を走ったときに結構な疲労がたまっていたようだ。
サカタ教授に挨拶しつつ、キャピトルで明日のバスの予約を入れる光君。
屋台で無難に朝飯を食べて、ゲストハウスに戻る。
とりあえず自転車を売りに出ようと話をする二人。
サカタ教授の話によれば30から35ドルで中古の自転車が売っていると言う。
ならば20ドルなら話が早いだろうと、そのつもりでゲストハウスを出ようとすると、ゲストハウスのスタッフが二人に声をかけた。
「どこに行くの?」
「チャリ売ってくるんすよ。」
「ふーん、いくらくらいで売るつもり?」
「20ドル。」
そんなやり取りの中、土屋先生と光君の自転車を買いたいと言う若者が一人。
彼は午後2時までに金を持ってくるので待ってくれと言う。
店に売るよりは個人に売りたい土屋先生と光君は、彼を待つことにした。
うまくいけば二台とも売れるかもしれない。
ホテルでクーラーをきかせながら2時まで待つことにする光君。
観光したいのは山々なのだが、昨日の無理がたたってか、思うように動けないのだ。
と、そこへ部屋をノックする音が。
土屋先生が表に出ると、そこに二人のホテルスタッフが。
彼らは自転車を買うためのお金を持ってきたというのだ。
結局一台19ドルで自転車は引き取ってもらえることになった。
もっといろんな店に持っていったり中古車を扱っている店に行ってもよかったのかもしれないが、彼らは店に売るよりも個人に引き取ってもらうほうを選んだようだ。
二人は新たに加わった軍資金を手に昼食を取りに通りに出る。
しかし、筋肉痛もあってかあまり遠くまでは出たくないので、向かい側のドラゴンゲストハウスに併設されているレストランに入った二人は、ここでカンボジアのチキンカレーを食べたのだった(1人2ドル)。
そしてひとごこちついた二人は再びホテルに戻るが、その短い道すがら一人の日本人男性と出会う。
今年大学院を卒業するというヒロさんなる男性だ。
普段、海外で日本人に声をかけることのない土屋先生だが、なぜかこのときは彼に話しかけていた。おそらく何かほかの日本人と違うオーラが漂っていたからだろう。
よくよく話を聞いてみると、彼はシェムリアップで引ったくりに遭い、現在は日本大使館にパスポートの再発行の手続きをしに行くところだったというのである。
『間抜けな人間だ』という人がいるかもしれないが、現地で組織的に活動している引ったくり達にロックオンされたらそうそう防げるものではないことを追記しておこう。事故のようなものだ。
さすがに彼は所持金を2箇所に分散していたので、最悪の事態(無一文)は防げたようだ。
ちなみに彼は、シンガポールからずっと一人で旅をしていたらしい。
このままベトナム・ラオスと回ってタイから日本に戻る予定だったらしいのだが、今回のことで時間を取られてしまい計画の変更を余儀なくされてしまったと言う。
夕方に彼と落ち合ってご飯を食べることにした三人。
今日の日をひたすら休むことに専念する光君。
特にトラブルもなく一日が過ぎ去っていく。
土屋先生はなんとしてもどこかに行きたいのだが、光君を引きずっていくわけにもいかない。
結局3人でレストラン・ドラゴンで話をしながら夕食をとり、就寝する。
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