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4日目・ダイジェスト
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登録08.03.15
4日目・ダイジェスト
朝10時、ホテルを出る際に次のホテルの場所を確認する土屋先生。

しかし、次のホテルまでは60kmもあるという。

まともに飯を食べていない光君には明らかに厳しい。

結局町を出発してわずか7kmの地点で
光君がダウン。

泣きそうになるのを必死でこらえながら、
しかしそれでも前には進めない。

このままでは暗くなる前に次の町に着くのは不可能だと判断した土屋先生は光君に
スバイリエンに戻るようすすめた。

スバイリエンで一日休み、
十分に栄養をとってから60kmを
走破するべきだと判断したのだ。

しかし、今までの移動距離を考えると
45kmが限界のようにも思える。

町に戻り、ホテルで一息ついた光君はやっと現地の飯を食べられるまでに回復し
た。

今までの分を取り戻すように必死で食べる光君、
土屋先生に『食わないで進むと死ぬぞ』と脅されながら。

カンボジアの首都、プノンペンまではわずか120kmの距離だが、途中に宿泊できる
施設はわずか1件しかない。

ちなみに、ママチャリで一日に移動できる距離はだいたい60kmである。

さらに土屋先生の自転車は、昨日光君の自転車を引っ張った負荷のせいか、

フレームがきしみ始めている。

もう光君の自転車を引っ張ることは難しいところまできているのだ。

彼は・・・生き残ることができるのか?
夜、光君の父親から激励のメールが入った。要約すると『自分の計画の甘さを悔いなさい、
その上で、自分の判断でこの先へ進むか、あきらめるか決めなさい。
しかし、生涯悔いのない選択をすること』とのことだった。

光君にとって、計画がずさんであったことは認めざるを得ないが、
『前に進むか、それともあきらめるか?』
という問いには悔しさしか感じない。
それに彼の目の前にいる土屋先生は『前に進むか?それとももっと前に進むか?』
という思考しかしない。土屋先生の影響を色濃く受ける光君は一言

「行こう、ツッチー。親父にこれ以上馬鹿にされるわけにはいかん。」

そう決断したのだった。

夜はホテルの横にあった中華料理店で豪華に夜食を取った。
土屋先生はチャーハン、光君はビーフとライスのカンボジア料理だ。

光君は明日60km走る体力を蓄えるために夜10時に就寝。