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SYU's TraveLog.
登録08.03.15
5日目・ダイジェスト
朝7時から起きて出発に備える光君。
今日は太陽が一番高いところにある時間に休む作戦をとる。
余計な荷物(ホウキ・チリトリ・砂糖などなど)を破棄し、コンディションもベストな状態を保つ。
玉ねぎはまだ使っていないので土屋先生が持つことになった。
十分な栄養を取って体調万全な光君は、
37kmを(小休止を入れながら)一気に走りきる。
到着した時刻は午前11時半、計画以上の距離だ。ここで昼食を取り、1時半ごろまで休憩。
さすがにいきなりこの距離は疲れたのか、昼食を取るまでにかなりの時間がかかる光君。ここまでの平均時速はおよそ時速15km程度だろうか?
そして再び走り出す。太陽はまだ高かったが、雲が太陽を隠している間に出発することにした。太陽が出てきたら木陰で休めばよいのだ。
そのかいもあってか、
計画よりずっと早く
Neak leoungと言う町に到着した。
時刻は4時40分。
体力的には限界だったのかもしれないが、
絶対に目標までたどり着くという信念
の元に60kmを走りきった光君。
あと残すはプノンペンまでの60kmである。
が、どうやら国道はこの町で川に寸断
されているらしく、フェリーに乗らないと
わたることができない。
そして明日に備えてホテルを取る二人だが・・・
エアコンつきが12ドル、エアコンなしで6ドルと言われる。
即決でエアコンつきに決定する光君。
ここで6ドル惜しんで明日の行動に支障がでては話にならない。
しかしこのホテルが曲者だった。
エアコンは付いているがリモコンが付いていない。
ホテルのスタッフが言うには、
「ああ、オートです。勝手に付いたり消えたりします。」とのこと。
明らかに嘘である。そんなもの日本ですらほとんどないのに
、こんな国のそれも首都でもない場所にあるホテルにあるはずがない。
それ以前にエアコンが結構古く、それも日本製だ。
土屋先生の判断では、
「フロントで勝手にブレーカー切ったり入れたりするんだ。きっとな。そういう仕組みさ。」
と言うことらしい。
確かに彼の言うことは正しかった。
ただ、それがあんまりのもあからさまなのだ。
ブレーカーを切り替えるたびに部屋の電源全体が一度落ちるのだ。
テレビが消えたり付いたりするだけならまだいい。
部屋の照明からなにから全て消えてしまう。
光君の計画では「一日移動して、一日体調を万全にする時間をとる」予定だったのだが、
ホテルのあまりのひどさに明日にもここを出るかもしれないと言う話になる。
シャワーは当たり前のように水シャワーだ。
この環境では体力の回復が望めないかも知れない。
それどころか暑さを避ける術がない可能性も多々ある。
部屋は建物の一番奥まった場所にあり、鍵も内鍵がない。
ついでにトイレットペーパーもない。
自分の体力の限界とホテルへの苛立ちの板ばさみになる光君。
とりあえずコンディションを整えるべく行動を開始する光君だが、
やはり走ったばかりでまともな食事ができない。
仕方なくホテルの前の商店で水を数本購入しがぶ飲みする。
そしてホテルの前にあった露天でフランスパンに具をはさんだものを購入する。
スベイリエンでは1000リエル(25円)だったものが、ここでは1ドル(100円)であったため、一本買って二人で分けて食べる。
値段が4倍な理由は具の密度が2倍なのと、外国人価格と言うのがあるのだろう。
少しずつパンをかじる光君。
そして彼は、「明日途中にホテルがなかったら走りきる。最後の最後だから
限界を超えてもいいだろう。ってかふざけんなよこの町は!!」と叫ぶ。
どんなにサービスが悪くてもこのホテルにいる限りは確実に体力が回復するはずなのだが、
それを考慮に入れられない程度に興奮している。
自分の限界だと思っていた距離の1.5倍近くの距離を走りきったことに対する自信が
それを加速しているのかもしれない。
また、思った以上に体力の回復も早いと感じているのだろう。
しかし、足は筋肉痛になり、体は日焼けに悲鳴を上げている。
おそらく回復していると感じているのはただの気のせいだろう。
が、その目はまだ死んではいない。
勘違いしたまま彼は爆進してしまうのだろうか?
ちなみに、今回の旅のゴール地点はシェムリアップからプノンペンに変更された。
理由は単純に今の自転車ではたどり着けない可能性が非常に高いことと、
道すがらのホテルが存在しない、もしくは開いていない可能性が非常に高いからだ。
いくらか体力の回復を待った後、とりあえず身近にある食べ物が屋台で売っているフランスパンのサンドイッチしかなかったのでそれを購入しようという話になる二人。
徐々に体力が回復してきた光君、ホテルで一休みし、夜食は屋台で豚肉のなんたらかんたんたらとご飯である。
ここ数日で劇的に成長したのか、それともただの勘違いであるのか、運動のあとにまともに食事が取れるようになってきた。
また、ママチャリにしてはかなりの長距離を移動してきたにもかかわらず、光君の足はそれほど激しい筋肉痛には襲われていない。
特に今日の移動では後半とても道の舗装状態がよかったので、平均速度もいつもよりも高かったので、土屋先生は光君の筋肉痛を特に心配していた。
さらに勢いの付いている光君は明日、可能であればプノンペンまで移動しきってしまう予定のようだ。
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