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SYU's TraveLog.
登録09.06.15
プノンペンでの一日
とりあえずは情報収集です。
自転車屋さんに値段の交渉などをしつつ、プノンペンからバンコクまでの道路状況を聞きます。
・・・が、現地の方はあまり移動しないらしく(観光をしないみたい)、いまいち要領をえません。
仕方なくツーリストの方々に声をかけて、バンコクから移動してきた方がいないかたずねてみました。
しばらく声をかけ続けていると、日本人の方でこの4月にバンコクからシェムリアップを経由してプノンペンに入ったという方を見つけました・・・というか正確にはあちらに声をかけられたのですが(^−^;
その方の話によると、バンコクからポイペトを通ってカンボジアに入る、通称 ポイペドルートがあまりの道の悪さにバスがダンスを踊る ダンシングロードと呼ばれていたのはすでに過去の話で、今は平坦で真っ直ぐな道がつくられたとの事でした。
地面はしっかりと舗装され、道幅も十分にあるのだとか。
気になるホテルは、『10ドルもするような高級ホテルで良いのであれば60キロに一つぐらいあるだろう』との事でした。
まっとうでないえっちなことが目的のホテルなら20キロに一個くらいあるというとこを言っていましたが、残念ながらそういうホテル(ゲストハウス)は外国人の滞在を拒否することが多々ありますのであてにはなりません。
しかしホテルが60キロ毎にあるということは、自転車の性能如何によってはかなり楽に旅をすることができそうです。
これは良い情報を得ました。
お話を伺った方は、バイクでカンボジア内を移動されたこともあると言うことで、信憑性は高いと思います。
それでは現地の地図を得るために、カンボジアの本屋を回ります・・・といっても本屋がどこにあるのか分かりません。
英語の通じるトゥクトゥク(バイクのひく馬車みたいな?)という乗り物で本屋をめぐってもらおうと考えたのですが、なかなかいい場所がありません。
・・・というかなぜかマッサージ屋にしか連れて行ってくれません。
名前は忘れましたが・・・さくらマッサージとかいう店以外はまるで・・・うーん・・・とにかく汚い場所でした。
おそらくこういうところでえっちなサービスをすると、その一部がこのトゥクトゥクの運転手の懐に入るのでしょう。
さんざんマッサージの店を回られた挙句(降りてない)、6ドルも請求されてしまいました。
もちろん請求されただけで実際のところ3ドルしか払っていません。
最初の約束通り支払いは3ドルです。
もちろん今回も 誠意を持ってお話させていただきました。
ちゃんと分かってくれるものです。
バイタクやトゥクトゥクに乗るときは 必ず最初に値段交渉をしましょう。トラブルの原因となります。
いろいろぐるぐると回りながら、降りたのはカンボジアのマーケットです。
もちろんこの中にも本屋はありませんでした。
たまに 地図があると言っても、それはほとんどプノンペンやシェムリアップの地図ばかりで、その他の町の地図など望むべくもありません。
あってもカンボジア全体の大雑把な地図程度です。
さて、そろそろ宿を決めておかなければなりません。
少々分かりにくい所にあるのですが、最近お気に入りのゲストハウスである キングゲストハウスへと向かいます。
最近あまり歩いていなかったので、しばらく本屋を探しながら歩いてきました。
一泊10ドルで、ダブルベッドとシングルベッドがあります。
ここは1階で無線LAN(Wifi)が使えるので、下のほうの階に泊まると部屋でも無線LANが使えます。
・・・が、一番下の階層にある404号室はエアコンの効きが激悪なので、このゲストハウスに泊まるときは是非エアコンの効きを確認してから部屋を決定しましょう。
ちなみに、ここのセイフティーボックスはかなり安全なのでおすすめです。
紙袋に入れて、オーナーの部屋の金庫にしまうのだそうですが、1000ドル近く預けても今までなくなったことがありません。
ロッカー+南京錠という他のゲストハウスのセキュリティーに比べるとかなり秀逸と言えるでしょう。
あとは、全体的な装備よりも宿にいるスタッフの親切さなどがとてもよいですね。
今回は洗剤を忘れてきてしまったために少し分けていただきました。
こういう場合でも細かい心遣いがとてもうれしいです。
なお、ベトナム(ホーチミン)のシン・カフェからのプノンペン行きのバスはこのキング・ゲストハウスに止まるようです。
ここでバスの手配なども出来るのでとても便利です。
そういえば今日は朝からまったく何も食べていないのを思い出しました。
よくよく考えると眠ってもいないです。
結構疲れたなぁと感じたので、フルーツでも食べて一休みすることにしました。
こちらはパパイヤやパイナップルが激安で食べれますので、冷やしている屋台を見つけたら是非チャレンジしてみることをおすすめします。
パパイヤは4分の1で50円、パイナップルも半分で50円くらいです。
フルーツ好きにはたまらないですね。
・・・ちなみに頭が朦朧としすぎて代金を支払うのを忘れて帰るところでした。
露天のお兄さんは非常に困ったような顔をしながら、
「サー、お代をいただけないでしょうか?」
と。
危うく極悪人になってしまうところでした。
やはり少し休養をとってから調査を再開したほうが良いようです。
・・・と、よくよく考えたらもうすぐ午後3時ではないですか。
このまま寝てしまって夜になってしまったら、それこそ目も当てられません。
幸いさっきのフルーツが効いたのか(どんな成分じゃ)、眠気はなくなりました。
「サー、トゥクトゥクなどいかがでしょう?」
声をかけてくるトゥクトゥクの運転手。
「このあたりの地理を把握したいのだけど。本屋とかで、プノンペン以外の地図が売っていそうな店を知らないか?」
「ああ、それでしたら、 すばらしい場所にお連れします。」
そういう運転手に若干の違和感を感じながらもついてしまったのが間違いでした。
このときは2時間市内を回って6ドルと言うのは結構ふっかけられたかなとも思ったのですが、少々値段交渉も面倒になり、そのまま乗っかっていきました。
・・・が、どうやらこれは大きな間違いだったようです。
この人もどうやら僕をマッサージ店に連れて行こうとがんばったらしく、リバーサイドなどいろいろなところをうろうろし、挙句の果てにブディン地区というプノンペンでも最悪に治安が悪いと言われる地区に私を連れて行きました。
ここで私を待たせ、なにやら現地の男性二人組みとごそごそ話をしています。
周りの人の注目を私が一手に引きつけているように見えます。
なにやら不穏な雲行きの中、私はドライバーに声をかけました。
「おい、散々わけの分からないところを回った挙句ここが本屋か?」
「いえ、サー、ここですばらしい・・・」
「やかましい。とっとと帰れ。」
「しばらくお待ち下さいサー、ここに私の友人がですね・・・」
「なぁ、二度は言わん。 戻れと言ったのが聞こえてないのかこの耳は?」
そう言って私はドライバーの肩をすこし強めにつかみました。
「・・・わかりました、サー。戻ります。今すぐに。」
誠意ある話し合いの末、彼はホテルへの道をたどり始めました。
人間話し合いが大事ですね。
まず言葉ありき。どこかの宗教の言葉だったでしょうか?
今回のプノンペンでは得るものがほとんどなかったのではないかと不安になりつつ、ホテルに戻ります。
さすがに不眠で30時間以上が経過しているので仮眠を取ろうかと思います。
と、その時見慣れた緑のロゴが。
スターバックスです!!
この国にもありました!!
一瞬で見えなくなってしまいました、確かにビルの中にありました。
シアヌーク通りの南側、銀行の右側にある建物の中です。
たぶん。
これは大発見。
とりあえず今回の任務は終了・・・と言うわけにはさすがにいかないですね(^−^;
とりあえずタツノリたちとここに来たら、是非ここで一服したいところです。
そういえば、そろそろシンガポールで補給した水が心もとない量に減ってきています。
水を買い足したほうが良いでしょう。
ホテル(ゲストハウス)への道すがら、ガソリンスタンドと一体になったスーパーに寄ります。
そういえば、ホテルには石鹸がなかったのでそれも購入。
あわせて1.5ドル程でした。
ゲストハウスに到着し、トゥクトゥクのドライバーに約束の6ドルを手渡します。
実際には1時間しか乗りませんでしたが、とりあえずもう体を休めたいと思いました。
シャワーを浴び、体をすっきりさせてからベッドに入ります。
残念なことにクーラーがまともに効いていないので、水を浴びた後びしょびしょの体で扇風機をかけて寝ました。
3時間も眠ったころでしょうか、そろそろ外が暗くなり始めます。
時間としては午後6時過ぎ。
アンコールワットなら美しい日の入りが見られる時間です。
外に出るとちょうどよい感じに涼しくなっておりました。
この位の気温なら自転車で走っても快適でしょうが、この暗さでは自殺行為です。
さて、私の泊まるキングゲストハウスから、屋台のひしめく市場(?)まではあるいてしばらくの距離があります。
散歩がてらのんびりと歩いて行きます。
ご飯の前の軽い運動ですが・・・今日は一日ろくなものを口にしていません。
あ、フルーツを食べましたね。
カンボジアのみならず、東南アジアを旅する際には是非ご賞味いただきたいです。
・・・常に腹痛の危険性を伴いますが(^−^;
それはまぁ屋台で物を食べても同じこと。
特に細菌性の腹痛が厄介ですが、今のところはそのあたりは考えないで美味しいご飯を食べに行きます。
さて、ついたのはキャピトルから徒歩30秒ほどにある屋台の密集地帯。
ここでいろいろ食べまくります。
ほとんどのものは1ドル出すとそれで足りるものばかりで、焼き鳥・ラーメン・おかゆ・焼き飯などなど、安くてうまいのオンパレード。
5ドルも出せば胃が裂けるほど食べられるでしょう。
ああ、そういえばタツノリたちにはキャピトルとキングゲストハウスへの宿泊を禁止するべきかもしれませんね。
ずいぶんと情報を出してしまいましたし。
それはさておき、今夜はハシゴで焼き鳥・おかゆ・焼き飯と食べたところでおなかがいっぱいになってしまいました。
本当はラーメンとカレーも食べたかったのですが、仕方がないです。
食べすぎは体に毒ですから。
さて、最後に明日の朝ごはんの準備です。
行きでもそうでしたが、帰りもジェットスターで機内食は出ません。
もちろん飲み物も有料です。
そこで明日のためにパンを購入します。
もともとフランスの植民地だったこともあり、年のいった方はフランス語をしゃべりますし、フランスパンも普及しています。
明日の朝ごはんはこのフランスパンにハムなどをはさんだサンドイッチに決定です。
お値段は一つ3000リエル。
1ドルが4000リエルちょっとですから、二つでも1.5ドル程度です。
ここで二つ買ってお釣りを2000リエルほどもらおうとしたら、1ドルに負けてくれました。
屋台で交渉ナシでおまけしてもらったのは初めてです。
つぎもこのおねぇさんの屋台で買うしかないです。
さて、無事に食事を済ませたところで今日は寝ることにしましょう。
明日は朝6時に宿を出発です。
・・・実は一つタツノリたちが大変な目に遭うようなネタを手に入れたのですが・・・これは書いてしまうとタツノリたちに知れてしまうので、今回は公開しません。
本編をお楽しみに。
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