SYU's TraveLog.
登録09.03.28
4日目・ミラノ、滞在時間5分
ミラノ駅が近づくにつれ、緊張が増す光君
何度時計を見ても、乗り換え時間は減る一方。
最初は5分と思っていた乗換え時間も、砂時計の砂が落ちていくように減っていく。
そして光君にそれをとめる術はない。
二人は自転車をスタンバイし、電車が止まるのを待つ。
わずか数秒のその時間が、光君にとっては異様に長く感じた。
Go Go Go Go Go Go!!
列車が止まるか止まらないかのタイミングで、二人は列車を飛び出した。
全身全霊、振り絞れるだけの力を振り絞って二人は進む。
光君:ツッチー、あそこだ。時刻表がある!!
土屋先生:よし、ってことは・・・よりによって一番端っこかぁ!!
光君:ぬぅぅぅぅぅぅ!!
土屋先生:がぁぁぁぁぁぁ!!
絶叫しながら自転車でホームを走る二人。
それなりに混雑した駅内を自転車が爆走する。
そしてホームに着いて、最後尾の車両に乗り込もうとする二人を止める駅員。
何事か話しているが、英語でないので光君には理解できない。
土屋先生:あっちだ、光君!!
土屋先生が車両の最後尾から少し行ったくらいの部分を指差すと、そこで大きく手を振る別の駅員の姿が。
どうやらそこまで行けと言うことらしい。
列車は二人が飛び込むのとほぼ同時に走り出した。
そして二人が列車の窓から後ろを見ると・・・彼らが乗った車両から後ろは切り離されていた。
つまり、彼らが乗り込んだ車両が一番後ろの車両だったのだ。
乗り換え時間は実際のところ5分弱と言ったところだろうか?
初めて訪れた駅での乗換えとしてはかなり優秀だと言える。
土屋先生が妨害行動に出ていたら、おそらく間に合わなかっただろう。
呼吸を整えながら互いの顔を見て、思わず笑顔になる二人。
光君の顔にも何かを成し遂げた自信のようなものが見受けられる。
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