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1日目・朝、成田空港へ
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登録08.03.11
1日目・朝、成田空港へ
二人は朝の5時に起きて出発・・・する予定であったのだが、支度が終わらずに徹夜をしてしまった。

ホウキをかばんに入れて持っていかなければならなかったからだ。

ホウキの下の部分をかばんに入れ、柄が突き出る形で持っていくことになった。

特に土屋先生は1mの長さのホウキなので目立つこと請け合いである。

「これで僕のことを見失う心配がないね。」

「いやさツッチー、マジ恥ずかしいから勘弁してくんない?」

土屋先生に比べるとプチ恥ずかしい程度の光君が心底いやそうな顔をする。

しかし、土屋先生がいなかったら一番恥ずかしい格好になるのは光君である。

これはむずかしいところ。

二人ともホウキをニョキッと生やしたまま成田空港に向かう。

チケットをもらうためカウンターに並ぶ二人だが・・・

「・・・あの・・・お客様?もしかしてその長いものは・・・その・・・お預けになられますよね?」

「え・・・やっぱりだめですかね?」

残念そうな顔の土屋先生。

「あ・・・はい。残念ながら50cmを超えるものはセキュリティ上持ち込めないことになっているのです。」

仕方なくかばんから取り出してスタッフに渡す土屋先生。

スタッフは出てきたのがホウキであったことに非常に驚いた模様。

ついでに光君のホウキも預けられることになった。

「あ、ツッチー、これも。」

そう言って光君が取り出したのは万能ナイフ(十徳ナイフ?)である。

「親父が貸してくれたものなんだけど、非常に大事なものらしいんだ。これ持って機内に入ろうとしたら取られちゃうよね?」

「そうだね、君じゃ取られちゃうだろうね。預けたほうがいいだろう。」

・・・ってことは自分は持ち込めるというのでしょうか、土屋先生?

「二本のホウキとナイフを丁寧に梱包してくれるスタッフのおねぇさん。」

「もうほかにはございませんか?液体などは100mlまでしか持ち込めませんが・・・」

「光君、そういえばしょうゆが・・・」

「見てみるね」

350ml

「・・・」

「・・・」

「・・・」

少々気まずい雰囲気の三人。

すでに梱包は完了してしまい、いまさら入れなおすのは手間がかかる。

「・・・廃棄していいです。」

ちょっとうれしそうな光君。

「ではあちらで手荷物検査の前に廃棄のほうをお願いします。」

そのとき、土屋先生がふと気がついた。

「・・・みそは平気ですよね?」

「残念ながらだめです。ハミガキ粉もだめですので。でも少量なら持ち込めますよ。パックすれば。」

「・・・1キロぐらいなんですけど」

「はい?」

返事の変わりにみそをを取り出す土屋先生と・・・絶句するスタッフ。

「・・・まぁ・・・これもお持込にはなれないので・・・」

多分スタッフのおねぇさんは思ったことだろう。

『この人たち何しにベトナムまで行くのかしら?』
無事(?)チェックインを済ませた二人は両替に向かう。

「ツッチー、とりあえず二人で24000円分ドルにしとくね。」

「残りは?」

「日本円で持ってくよ。」

「ふーん♪」

ニコニコ顔の土屋先生。

このとき土屋先生は自分の(今両替にまわした分以外の)所持金(予算)は全てドルに変えておいたのだ。

実は塾から出た予算を日本円のままで持っていくのは光君だけなのだ。

それがどういう意味なのかは後ほど判明する。




そして運命の出国審査前の荷物検査。

液体物を廃棄するためのゴミ箱が用意されている。

「んじゃ、捨てるね。」

そういってゴミ箱にしょうゆを投げ込む光君。

それに対し土屋先生は、

「いやまて、ここであきらめてよいものか?やはり視聴者の期待にこたえて最後まで持っていくべきではないのか?」

あきらめの悪い土屋先生は・・・再びみそをかばんにしまう。

そして荷物検査で引っかかったのは・・・光君の歯磨き粉でした。

「やったな俺!!正義は勝つ!!」

頂点の土屋先生。

それに対し、予想外のものを取られた光君はなんとも腑に落ちない様子。


その後は特に問題もなく、ベトナムまでたどり着いた。

光君が飛行機の中のトイレでパスポートを落としたこと意外は。

これは飛行中だったこともあり、すぐに発見されて事なきを得たのだが、場合によっては一大事である。